二俣川|明治41年創業の老舗和菓子店「菓匠 寿々木」が教えてくれる日常の豊かさ

都心直通となり、ますます便利になった相鉄線。けれど、この沿線の魅力は“便利さ”だけではありません。
少し住宅街へ入ると、昔ながらの個人店が今も静かに営業を続け、地域の人々の日常を支えています。

そんな相鉄線沿線の空気を感じさせてくれる和菓子店が、横浜市内にある「菓匠 寿々木(かしょう すずき)」です。
長年にわたり地域に愛され、季節ごとの和菓子を作り続けてきました。

四季を感じる昔ながらの和菓子店「菓匠 寿々木」

菓匠 寿々木は、明治41年創業の老舗和菓子店です。

店頭には、季節の移ろいを映した和菓子が並びます。

春は桜、夏は涼菓、秋は栗、冬は餡を使ったやさしい甘味。
和菓子を通して季節を味わうことができるのも、この店の魅力です。

派手すぎず、どこか懐かしい。
昔ながらの和菓子らしい上品な甘さは、お茶の時間をゆったりとしたものに変えてくれます。
忙しい毎日の中に、季節を感じる余白があることが、この店の魅力です。

明治神宮献上銘菓にも選ばれた確かな和菓子づくり

菓匠 寿々木は、長年にわたる和菓子づくりの技術と品質が評価され、「明治神宮献上銘菓」に選ばれた実績を持っています。

地域に根差した和菓子店でありながら、その味わいは格式ある場でも認められてきました。

派手さではなく、素材の持ち味を丁寧に引き出した上品な甘さ。
ひとつひとつを大切に作り続けてきた積み重ねが、長い歴史につながっているのでしょう。贈答用として利用する人が多いのも納得です。

箱を開けた瞬間に感じる老舗の和菓子らしい美しさは、特別な日の手土産にもぴったり。地域で長く愛される和菓子は、若い人たちからも選ばれています。

和菓子職人が手がける“生チョコ”のやさしい味わい

店頭で目を引くのが、「和菓子屋さんがまじめに作った生チョコ餅」。

濃厚すぎず、どこか上品。
口に入れるとやわらかく溶け、後味には和菓子店らしい繊細さが感じられます。
洋菓子店の生チョコとは少し違う、“やさしい甘さ”が特徴で、日本茶との相性も良さそうです。
和菓子づくりで培ってきた「素材の味を引き立てる感覚」が、そのまま生チョコにも生かされているように感じます。

昔ながらの和菓子店だからこそ作れる、“和と洋のちょうど真ん中”のようなお菓子。
思わず誰かに教えたくなる一品です。

思わず笑顔になる“どうぶつまんじゅう”

もうひとつ人気なのが、かわいらしい表情の「どうぶつまんじゅう」。
小さなどうぶつたちが並ぶ姿は、見ているだけでも楽しく、子どもはもちろん大人にも人気なのだとか。

かわいいだけではなく、しっとりとした生地とやさしい餡の甘さは、しっかり“和菓子屋さんの味”。
ぶたは粒あん、パンダはこしあん、トラは白あんと、中身にもこだわっています。

手土産として選べば、ワイワイ会話も弾みそうです。

創作和菓子や低カロリー和菓子へのこだわり

寿々木では低カロリー和菓子として、レタス約2個分の食物繊維が含まれ、麦芽還元糖の使用により砂糖の量をかなり抑えてつくられた商品を、30年以上前から提供しています。
カロリーは通常の和菓子と比べて約30%OFF、味は通常の商品と変わりません。

「甘いものは好きだけど、少し健康も気になる」そんな世代にも寄り添う和菓子は、現代の暮らしに合った魅力を感じさせます。
母の日や敬老の日などに配送することもできるので、贈り物にも最適です。

伝統の味を守りながら、新しい感性も取り入れていく――。
その姿勢は、再開発が進みながらも穏やかな街並みを残している相鉄線沿線そのものにも重なります。

さっそく家族へのお土産に

せっかく訪れたなら、お土産を買って帰るのも楽しみのひとつ。
今回は、気になった和菓子をいくつか自宅用に購入しました。

まずは定番の「子持最中」。明治神宮献上銘菓三撰のひとつです。
香ばしい最中皮の中には、やさしい甘さの餡がたっぷり。大きな栗がごろっと入っています。
昔懐かしい味わいで、いただくとほっとした気持ちになります。

名前の通り縁起の良さも感じられ、手土産としても選びたくなる和菓子でした。

続いていただいたのは、「焼醤油大福」。
粒あん大福に、焼き醤油の香ばしさが加わった人気商品です。
甘すぎないつぶし餡とふわふわ大福の生地、そして香ばしい焼き醤油のコラボは、だれもが好きな味わいです。
昔ながらの和菓子の中に、どこか新鮮さを感じる一品です。

そして、和菓子屋さんらしい創作性を感じたのが「生チョコ餅」。
洋菓子店から技術を学んだという徹底さ。
やわらかな求肥の中に包まれた生チョコは、とてもなめらか。濃厚すぎず、後味は上品です。

和菓子と洋菓子の魅力を組み合わせたようなお菓子で、日本茶にもコーヒーにも合いそう。

地域に愛され続ける老舗のぬくもり

昔から通う常連客もいれば、新しく沿線に住み始めた人がふらりと立ち寄る姿もみられる「菓匠 寿々木」。

長く続く店には、理由があります。
地域に根付きながら、時代に合わせて少しずつ変化してきたからこそ、多くの人に親しまれてきたのでしょう。
こうした老舗が残っていること自体、この街の安心感につながっています。

帰りに和菓子を買って帰る。
季節のお菓子を家族と楽しむ。
来客時に、そっと和菓子を添える。
そんななにげない時間が、暮らしを少し豊かにしてくれます。

次の休日、ちょっとだけ足を伸ばして、和菓子を買いに出かけてみませんか。
きっと、自分の中の“ちょうどいい暮らし”が見えてくるかもしれません。

菓匠 寿々木
住所:神奈川県横浜市旭区南本宿町32-16
アクセス:相鉄本線「二俣川駅」南口から「左近山方面行き」バスにて約10分「南本宿交差点」バス停すぐ近く
TEL:045-352-6345
営業時間:8:00-18:00
定休日:なし(夏季休業あり)
駐車場:あり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。