天王町の路地の奥「福屋尾崎商店」で日本酒を見繕ってもらいました

今回は、天王町駅近くにある老舗酒屋「福屋尾崎商店」をご紹介します。

天王町駅から徒歩3分 路地奥の老舗酒屋「福屋尾崎商店」

今回訪れたのは、創業から100年を超える酒屋、福屋尾崎商店です。

天王町駅から徒歩3分ほどの歩道脇に置かれた大きな黒板。

黒板には、『おすすめ』と書かれた日本酒がおよそ100銘柄も都道府県名つきで手書きされています。
その下には焼酎の銘柄が、芋、麦、黒糖、米、その他の5つに分けて書かれ、さらにその下に、ワインやウイスキー、ノンアルコールの名前も並んでいました。
黒板にびっしりと並んだ文字から、取り扱う商品の多さがうかがえます。

目線を上げると、「酒 この横入る」の看板。文字の横に、路地のほうを指す指差しマークがついています。のぞき込むと、人一人分ほどの幅の路地がのびていました。

路地には酒のケースが積まれていて、小売店というより、卸問屋のようにも見えます。看板の表記を信じて進むと、杉玉が下がった入口がありました。
扉には「いらっしゃいませ ご自由にお入りください スタッフは店内にいます」の貼り紙があり、初めて訪れる人にも安心の一言です。

ドアが開くとそこには、さまざまな種類のお酒がぎっしりと並んでいます。

棚にずらりと並んだ中から一本を選ぶ楽しさ

店内に入ってすぐの場所にある、冷蔵室の棚に並ぶのは生酒が中心です。

夏酒のシールが貼られた瓶もあります。産地や酒造もさまざまで、ラベルを見ているだけでもわくわくしてきます。

奥に続く白い木の棚には、さまざまな種類の酒瓶が並び、手書きのラベルやガイドが下がっていました。

その日、天王町の商店街で中トロを買った帰りだった私は、合わせるお酒を相談してみたところ、中トロならきりっとした辛口の日本酒が定番だと教わりました。

「辛口タイプは昔から今でも人気があるんですけど、ここ5年、10年は甘口ジューシー系が流行ってるんですよ。」
話を聞かせてくれたのは、3代目のお店の方です。

ふと、レジに貼ってある蔵元バスツアーのポスターが気になって聞いてみると、取引のある蔵元に声をかけて、蔵の見学や、屋形船に蔵元を招くイベントを企画することがあるとのこと。ポスターの行き先は、長野県の丸世酒造店と信州タカヤマワイナリーでした。

画像提供:福屋尾崎商店

「ここは掛米にもち米を使ってるんですよ。それが特徴の蔵なんです。」
麹米には通常の米を使い、掛米にもち米を使う。甘口のジューシー系になるのが特徴だそうです。
「ここの蔵のお酒は、ジューシー系が好きな方ははまりますね。」
刺身なら、甘みのある白身やエビ、貝類に合わせるのがおすすめだそうです。

中トロに合わせて辛口にするか、もち米を活かした甘口ジューシーにするか。
迷っていると、もし丸世酒造店から選ぶなら、と出してもらったのが、『勢正宗のおり酒 “HAKU”』です。
白いすっきりしたラベルで、スタイリッシュなデザイン。甘さが特徴の勢正宗のなかでは、すっきりした味わいとのこと。その言葉に押されて、こちらのHAKUを購入することにしました。

金曜と土曜の夜だけ、この店は角打ちになります

帰宅後、さっそく晩酌をしました。

※写真のお刺身は別の店で購入したものです。福屋尾崎商店では衛生上、食品の提供はしていません。

ラベルには鯉のマークが入っています。カープシリーズという名前はこの鯉が由来で、特に広島カープとは関係がないそうです。

蔵元のサイトによると、勢正宗の勢は鯉の滝登りを表しているとのこと。もち米を使う伝統の四段仕込みを、新しい感覚で仕立てたのがカープシリーズだそうです。
HAKUは、そのカープシリーズのおりをブレンドした1本でした。

瓶の裏には、今年は若干活性化しているので、開封したらおりを絡ませてほしいと書かれています。言葉のとおり、栓を開けるとポンっという軽い音とともに、シュワシュワと細かな泡が立ってきました。
中トロの甘みに負けない、さわやかなジューシーさがおいしかったです。

ちなみに、お会計のときにレジ横の冷蔵庫に空きかけの酒瓶が並んでいることに気が付き聞いてみると、金曜と土曜の夜だけ、角打ちを開いているのだそうです。

昼は買って帰る店、週の終わりだけはその場で飲む店。常連客の他にも、取引先の飲食店関係者の方も多く立ち寄るのだそうです。
※店内では食品の提供はしていません。自身で購入した食品を自己責任で持ち込むこともできるそうです。

冷蔵庫に並んだラベルを目で追っているうちに、飲み比べをしてみたくなりました。
次は、角打ちの日に来てみたいと思います。

創業100年を越える老舗酒屋「福屋尾崎商店」。老舗だからこそ、蔵元の酒造りの想いまで届け、最高の一本を見繕っててくれる酒屋さんです。
ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

福屋尾崎商店
住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区岩間町1-7-8
アクセス:相鉄本線「天王町駅」から徒歩約3分
TEL:045-331-2983
営業時間:9:00-20:00(角打ち:金・土20:00-23:00)
定休日:木曜日・奇数月第三日曜日・元旦(角打ちは第三土曜日も休み)
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。