天王町|文具のお困りごとなら 100年続く文具店「ウチムラ」へ

結婚式の招待状が届いて、ご祝儀袋が必要なとき、みなさんはどうしていますか?
他にも、少し奮発して買ったボールペンの替え芯が見つからない。探している文具がある。
そんな文具の「困った」を相談できるお店が、天王町にありました。

今回は、頼れる町の文具店「ウチムラ」をご紹介します。

天王町駅から徒歩約5分 100年以上続く文具専門店「ウチムラ」

相鉄線天王町駅の東口を出て徒歩5分ほど。シルクロード天王町という商店街の中に、株式会社ウチムラの店舗が見えてきます。

外観からは想像がつきませんでしたが、なんと創業は大正5年。100年以上続く老舗文具店です。

事前に連絡をとったところ、4代目である内村浩史さんに直接お話を伺うことができました。

「スーパーだと軽すぎる」を埋める金封

今は文具店として営んでいるウチムラさんですが、創業から先々代までは、主に本の販売をしていたそうです。
先代から文具へと切り替え、長年のつながりを活かして、専門店としての品ぞろえを深めてきました。

そのこだわりは、例えば多当と呼ばれるご祝儀袋からも伺えます。

のし袋や不祝儀袋は、いまはコンビニでもスーパーでも買えます。急に必要になっても、まず困りません。

それでも、ちょうどよいものを選びたいとなると、近場で購入できる場所は少ないのではないでしょうか。

「お客様のうれしい気持ちが表現できるように、軽すぎないものをそろえているんです」
内村さんはそう話します。

デパートに出るほどではない。かといって、包む額に対して手軽なものでは釣り合わない。その間を埋める品を、意識して仕入れているそうです。

壁一面の便箋は季節ごとに総入れ替え

店の一角、壁一面が便箋の棚になっています。

封筒とセットになったものや、A4サイズを1枚ずつ剥がして使えるもの、メモほどの小さなもの、はがき、などなど。
用途と大きさで、これだけの種類が並びます。

この棚の中身は、季節が変わるたびに入れ替えるのだとか。
夏に訪ねれば夏の便箋があり、秋には秋のものに変わっている。その季節に合った一枚を選べるのが、この売り場の売りだそうです。

季節ごとに総入れ替えするほど、便箋コーナーを大切にしているのには理由があります。

明治の終わりから、天王町の近くには大きな紡績工場があり、そこでは4,000人を超える人が働いていたといいます。その多くが女工と呼ばれる女性たちでした。
「故郷の家族や周囲の人へ手紙を書きたい」
そんな思いを汲むように、本と一緒に便箋も取り揃えていたそうです。

「文具は、人の想いを繋ぐことができる」
内村さんの祖父が残した言葉です。
その一端として、便箋の棚は今も店の大事な場所に置かれています。

古い文具の隣に 1年前に買った文具

店の奥に行くと、いまは使われない文具が並ぶ一角がありました。
倉庫を整理していて出てきたものだそうです。

そろばんと電卓が一体になったもの。小切手に金額を印字するチェックライター。
ダイヤル式の卓上事務機。

手で計算し、機械で打ち、やがてデジタルに移る……並べられた文房具たちから、時代の流れを感じました。

廃番になった文具も残してあるため、「〇〇ってまだありますか?」と訪れるお客様もいるそうです。

一方で、入り口の近くには最新の文具が置かれています。
SNSで話題になっているもの、使うと便利そうなもの、面白そうなもの。
メーカーさんから最新の情報を仕入れ、その中から厳選して置いているそうです。

ちょうど去年頃、SNSで話題になっていたブックスタンドもありました。

本を1冊ずつ立てられるもので、私もかなり気になっていたので購入し、自宅で使用しています。(薄い一冊のノートでもこのように自立してくれます!)

使われなくなった道具と、今話題になっている道具。
お客様の要望にそっと寄り添う、そんなお店の在り方を感じます。

替芯からのし紙まで 相談に来れる店

お話をする内に、いただき物の少し高いボールペンがインク切れしてしまい、替芯の規格が分からず、そのままにしていることを思い出し、相談してみました。

本体をお店へ持っていけば、ペンの種類によっては替芯の取り寄せができるとのこと!
店にも各種の替芯を置いているので、まずスタッフに聞いてみてください。

もちろん調べれば、自分でもわかったことかもしれません。ですが、実際に相談ができる、という安心感は、お店に訪れるからこそ得られるものだなと感じました。

取材の間にも近所の方が入店し、名前などが印字されていない無地の“のし紙”を探しているとの相談が。言われてみると、どこで買えるのか思い当たりませんよね。
そうしたお困りごとにも対応できるのが、このお店の強みです。

内村さん自身も、「相談に来れる店」という言い方をされていました。
私も今度、あのボールペンを持って再度訪ねようと思います。

「これ、どこで買えばいいんだろう」と思ったときに相談できる「ウチムラ」。文具やオフィス用品でお困りの時には、ぜひ相談してみてくださいね。

株式会社ウチムラ
住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区天王町1-19-1
アクセス:相鉄線「天王町駅」から徒歩約5分
TEL:045-331-3603
営業時間:9:15-18:00
定休日:日曜・祝日
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。
ABOUT US
Garden9
Garden9
松原商店街に魅せられ、夫婦で越してきてから早10年。旧東海道の歴史が残る天王町で、暮らしに寄り添うお店を訪ね歩きます。