生まれてから24年間、二俣川で暮らしてきた私が、社会人一年目の時に出会った一軒の昭和喫茶。
外観に惹かれてふらっと立ち寄ったその場所は、忙しい日常を一気に忘れさせてくれる空間でした。
今回は、二俣川の喫茶店「喫茶 昭和堂」をご紹介します。
二俣川駅から徒歩約7分 商店街の中に佇む「喫茶 昭和堂」
昭和堂があるのは、相鉄線二俣川駅から徒歩約7分。南口を出てゆるやかな坂を真っ直ぐ登った、万騎が原中央商店街の通り沿いにあります。

昔ながらの商店が並ぶこの通りは、どこか時間の流れがゆるやかで、子どもの頃から見慣れているはずなのに、改めて歩くと新しい発見がある場所です。
ウッド調の温かみのある外観と、味のあるガラス窓に昭和のポスター。
商店街を歩いていると思わず足を止めてしまう佇まいで「こんなお店、前からあったかな?」と少し不思議な気持ちになりました。
昭和レトロに包まれる店内空間
店内に入ると「お好きな席どうぞ」と店員さんが優しく一言。
私はカウンターの壁側の席を選びました。

こじんまりとした店内には、ランチを楽しむ二人組や、静かにコーヒーを味わう一人の男性。それぞれが自分の時間を大切にしている、穏やかな空気が流れます。
一人でも自然に溶け込める居心地の良さ。流れている音楽もどこか懐かしく、時間がゆっくりと進んでいるように感じました。
ポスターやサインが一面に広がり、店内すべてが昭和レトロな空気に包まれています。
並ぶ小物や写真に思わずきょろきょろと目が泳いでしまう、楽しい空間です。
席のすぐ横の壁には、「東京オリンピック」と大きく印字された学童特別優待券が額に入れて飾られていました。

1964年の東京オリンピック当時のものだそうで、時代を感じさせる一枚です。
今では考えられない金額に驚きつつ、当時の子どもたちのことを想像し、思わず見入ってしまいました。
私が生まれるずっと前の出来事が、こうして店内の一角で静かに残っている。その時間の重なりが、この喫茶店の奥行きを感じさせてくれました。
さらに、ふと目に留まった一枚のサイン。

よく見ると、アニメ「名探偵コナン」で江戸川コナン役を務める声優 高山みなみさんのものでした。
「これはいつのものだろう」「どうしてこの場所に?」
そんな想像が自然と広がり、ただコーヒーを飲むだけではない楽しさを感じさせてくれました。
季節限定スイーツと優しい一杯

この日注文したのは、悩みに悩んで決めたこちらの2つ。
季節限定の「手作りみかんケーキ」と、名前に惹かれた「さくら」というロイヤルブレンド。
コーヒーを頻繁に飲まない私でも飲みやすくやわらかな口当たりで、心が温まる優しい一杯でした。
すべてのコーヒーには、手作りのパヴェド・ショコラ付き。口に入れた瞬間、なめらかに溶け、ほろ苦さと甘さが絶妙に広がります。
コーヒーとの相性も抜群で、思わず「もう一つ食べたい」と心の中でつぶやいてしまいました(笑)。
季節の手作りスイーツは月替わり。数にも限りがあるため、つい昭和堂さんのインスタをチェックしてしまいます。
優しいコーヒーとケーキの味わいに、新しい環境や日常に少し疲れていた気持ちも、湯気と一緒にほどけていくようでした。
コーヒーと本と静かな時間

店内には、昭和をテーマにした本もいくつか並んでいます。
その中で手に取ったのは、さまざまな純喫茶が紹介された一冊。

「こんな場所にもあったんだ」「もっと色んなところも見てみたい」
コーヒーと共に読み進めていくうちにそんな気持ちが広がり、帰り道に二俣川駅の本屋さんで思わず購入してしまいました(笑)。
新しい場所との出会いによっていつもの街が、少し違って見えるようになり、まだ知らない二俣川を探してみたい、そんな気持ちにさせてくれました。
きっと誰かの休日も少し特別になる
昭和堂には、今回私が紹介した以外にも気になるメニューがたくさん。毎月変わる手作りスイーツはもちろん、昭和喫茶といえばのクリームソーダやフルーツ牛乳など、懐かしのメニューもそろっています。

昭和の空気に包まれながらゆったりと流れる時間は、きっと誰かの休日も、少し特別な休日にしてくれるはず。「喫茶 昭和堂」、ぜひ足を運んでみてくださいね。
喫茶 昭和堂
住所:神奈川県横浜市旭区万騎が原34-1
アクセス:相鉄本線「二俣川駅」南口から徒歩約7分
TEL:070-5464-9116
営業時間:10:00-18:00
定休日:火・水曜(営業日の詳細はInstagramにてご確認ください)
駐車場:なし



















